都道府県コラム Vol.08「福岡県」

博多ラーメンに久留米ラーメン、がめ煮にもつ鍋、明太子にぬかみそ炊きにゴマサバ、小倉駅ホームぷらっとぴっとのかしわうどんに、シロヤのサニーパン、こんにちは小林です。

今回のテーマは福岡県、福岡県の魅力を紹介しようと思ったら、福岡の食べたいものを羅列してしまいました。
みなさんも大好き福岡県、福岡を聞いて何を思い出すでしょうか?おいしいもの以外にも福岡ソフトバンクホークス、アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州、博多どんたく、博多祇園山笠、太宰府天満宮、門司港レトロ、ゼンリンミュージアム、、、あげてもあげても魅力的なモノがあふれ出てくる魅惑の街、福岡。
 
ぼくも仕事で何度か福岡に行ったことがありますが、東京への帰路の途中では「あぁまた来たいな」と思ってしまいます。福岡といえば博多です。いや博多といえば福岡です。これは時と場合によって使い分けてください。なぜかというと福岡と博多にはそれはそれは歴史があるのです。 


元をたどればいまから400年以上前、関ヶ原の戦い以降、現在の福岡県にあたる筑前国、筑後国、豊前国が3人の武将に与えられました。その中で筑前国を与えられた黒田長政が「福岡」と名付けました。
普通に名付けたのならいいでしょう。でも黒田長政がつけた福岡というのは、父祖の地、備前福岡(現在の岡山県瀬戸内市長船町福岡)から名前を取って「福岡」と名付けたのです。そう岡山からやってきた福岡なのです。ここから「福岡」は武士を中心とした城下町として栄えていきます。
いっぽう「博多」の由来は、1300年以上まえの8世紀までさかのぼるといわれています。


由来は諸説ありますが、「土地博(ひろ)く人・物産多し」という言葉をもとに「博多」と名付けられたとか。なんか博多っぽい!そして「博多」は商人の街として栄えていきます。「福岡」と「博多」はそれぞれ独自の発展をとげましたが、当時は2つの町を行き来することができませんでした。
しかし、中間に位置する「中洲」だけは、互いに行き来することができたのです。そんな理由もあって中州は両町の人々から愛されていました。それは現在にもつながっています。


そんなこんなもあり、博多県じゃなくて福岡県だし、福岡市はあるけど博多市はないし、博多駅はあるけど福岡駅はないしという複雑な関係が出来上がってしまったのです。


 


でもそんなの問題じゃないくらい魅力的な街、福岡県。
博多の魅力のひとつにコンパクトシティというのがあります。
飛行機で行くことがほとんどですが、東京・羽田空港から福岡空港まであっという間の1時間30分、そして福岡空港から地下鉄空港線で「博多」駅まで5分!空港から都心部までが近いので、ぎりぎりまで街を堪能することができるのです。
新幹線でも東京-名古屋-大阪-博多と移動できるし、九州新幹線で九州全土に行くことができます。便利!
海も山も川もちょっといけば自然にふれあえるのも魅力的です。大陸との距離も近く、中国とは日宋貿易によってさまざまな文化や交流が行われていました。
福岡の人が明るく、外の人をもてなしたりするのが好きなのは、古くからさまざまな文化を受け入れていたからかもしれません。
 
福岡出身の友達のSNSには頻繁に博多の北九州の小倉のおいしそうなモノや素敵な景色、楽しそうな仲間との写真が上がってきます。
地元に帰りたくない、なんて人も多いとは思いますが、いつだって帰りたい場所っていうのも素敵だと思います。出身の人から愛されている街っていいですよね。

書けば書くほど福岡に行きたくなってきます。いますぐはいけないので、とりあえず博多ラーメンに明太子ごはん食べて福岡感じたいと思います。そして「あぁおいしいけど、なんか博多で食べる豚骨ラーメンとちょっと違うんだよな」なんて思いたいと思います。

きっとまた福岡に行きたくなるように、別の場所で食べる博多ラーメンは調整しているんだと思います。
歴史を知って福岡博多へ。

 

(参考:福岡県庁HP https://www.pref.fukuoka.lg.jp/、博多の魅力HP https://hakatanomiryoku.com/

 

小林知之

筆者:小林知之
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