地図地理芸人小林さんの都道府県紹介シリーズ④大分県
どうも小林です。都道府県についていろいろとコラムを書かせていただいております。この内容はあくまでも、僕の個人的な見解ですので、ときには首をかしげながら、うなずきながら、眉間にしわを寄せながら気楽に読んでいただけたらと思います。
さてさて今回のテーマは「大分県」
いまさらっと「大分」と書きましたが、これを初見で「おおいた」と読める人はどれだけいるでしょうか?47都道府県が頭に入っているから、なんの疑いもなく「大分=おおいた」と変換しますが、どう考えても難読地名でしょう。「大=おお」わかります「分=いた」これは無理があるでしょう。
ということで大分県の県名の由来を調べてみました。
大分県庁のホームページによると(大分県庁)
奈良時代よりも昔「天皇がここに来たとき『広大なる哉、この郡は。よろしく碩田国(おおきた)と名づくべし』とし、これがのちに"大分"と書かれるようになったといわれます。
しかし、実際の大分平野は広大とは言いがたく、むしろ地形は狭く複雑であり、『多き田』→『大分』との見解が最近の定説です。これが"とよのくに""おおいた"の由来です。」
と書かれていました。
田んぼが多いから、多き田で大分なのか、、、いやいやそれなら「多田」でしょ! そんなことをここで言っても仕方がないのですが、それにしても田んぼが多いから大分になったとは知りませんでした。そしたらせめて「田」だけでも残せばよかったのにと思いながらも、現在だとそこまで田んぼのイメージ無いからまあまあよかったのかと複雑な心境になります。
「大分平野は広大とはいいがたく」な部分も掘り下げたくなりますが、それはまたの機会にしましょう。
大分県の魅力的なもの
さてみなさんの中で大分県と言えばなんでしょう?
別府温泉や由布院温泉があり、源泉数、湧出量ともに日本一の温泉県、柑橘類のかぼす、関アジ、関サバ、大分トリニータなどなどたくさん魅力的なものがありますが、個人的おすすめは「ホーバークラフト」です。
大分県はかつて日本で唯一ホーバークラフトの旅客航路(大分空港から海の上を走っていた)があったのです。
ホーバークラフトとは、水面あるいは地面に高圧の空気を送り込んで、わずかに船体を宙に浮かせて走行する水陸両用の乗り物で、子どもの頃ラジコンが発売され大興奮したのを覚えています(買ってはもらえなかったので、知らない子がやっているのを見ているだけでも楽しかった記憶がある)。
そんなラジコン世界のホーバークラフトが乗れるのが大分県。
さまざまな事情で2009年に廃止になってしまったのですが、このたび2024年春にふたたび就航することが決まりました。
ちなみに僕は乗ったことがあります。僕は乗ったことがあります。乗ったことがあるのです。自慢のために3度言ってしまいました。申し訳ありません。
僕が乗ったのは2000年代なのですが、実はホーバークラフトの歴史は古く1970年代には運航が始まっていました。40年以上愛されていたホーバークラフトが廃止されて14年、復活の日はきっと港は大盛り上がりの事でしょう。海の上を飛ぶように滑るように走る感覚は、ホーバークラフト以外では味わえないので、みなさんにもぜひ味わってもらいたいです。
大分空港から大分市間で運航するみたいなので、大分に行った際にはぜひぜひ乗ってみてください。
そして大分と言えば「とり天」これがお店によって味付けやあげ方、タレの味などなど独自性があるのでぜひぜひ食べてみてください。
今回は大分県をピックアップしてみましたがいかがだったでしょうか?大分にはくじゅう連山や日豊海岸、豊予海峡、豊後水道などなど、地理的にも魅力的な場所もたくさんありますが、今回はホーバークラフトに注目してみました。みなさんおすすめの大分県もぜひぜひ教えてください!次回はあなたの都道府県を紹介するかもしれません!
筆者:小林知之
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