散歩

みなさん散歩していますか? 僕はしています。今回は散歩をしたいと思っているけど、なかなかできない方に、散歩を継続できる方法をお教えします。
健康のため、気晴らしに、なんとなく、人によって散歩の目的は違うと思いますが、なんとなく「やらないよりはやった方がいいこと」散歩ってそんな認識じゃないでしょうか。
散歩のいいところは気軽に無料でできる点です。いま腰を上げて足を動かせば、それは散歩です。ジャージに着替えなくても、運動靴じゃなくても、髪の毛をセットしなくても、歩けばそれが散歩です。
川沿いじゃなくても、森林じゃなくても、外に出なくても、家の中だって足を動かせばそれは散歩です。しかもジムなどと違って無料でできるのです。
こんな手軽にできる散歩でも、なかなかやれない。これはなぜなのでしょうか?本題の前に辞書で散歩を調べてみると 

 散歩:気晴らしや健康のために、ぶらぶら歩くこと。散策。
(出典:新村出編.2018)『広辞苑』第七版,岩波書店.

このように書いてありました。うん。散歩ってこんな感じだよね。そう思う方が大半だと思いますが、この考えだとやろうと思わないし、継続できません。
なぜなら目的が「気晴らしや健康」で、しかも「ぶらぶら歩く」これじゃあ気晴らしする必要がない人や、そこまで健康に気を使ってない人は散歩しようと思わないでしょう。
気晴らしや健康のために歩くのではなく、散歩した「結果」が気晴らしや健康になっていると考えた方がいいんです。
そしてぶらぶら歩くのではなく、目的を見つけて散歩を手段にして歩きましょう。
健康が目的だと、健康のためにわざわざ散歩することになります。これは散歩のために時間を作ったりしないといけなくなります。
そうではなく、日常生活の中から目的を見つけて、その手段として散歩してみてください。

「楽しい」を意識した散歩

日常生活の中の目的はなんでもいいです。たとえば「卵を買う」「通勤」「家に帰る」「図書館に行く」目的地に行くための手段として散歩しましょう。
最短距離で歩かないで、歩いたことのない道を歩いてみる、いつもより遠回りをしてみる、それだけで散歩になります。
そして「ぶらぶら歩く」だけなんてしないでください。もちろん疲れているときや、ただただ歩きたいときは、気ままにぶらぶら歩くのもいいと思います。けれど、日々の中では「楽しい」を意識しながら歩きましょう。
楽しいは個人の中で見つけてください、地形や建物、マンホール、電線、石、お店や街路樹、おいしい匂いや子どもの声、電車の音、ありとあらゆるものが楽しいタネです。興味をもって見て感じてみてください。毎日同じ道を歩いても、同じ景色、音、匂いは1度もありません。
そう思いながら歩くとなんだか景色が違って見えます。

でもどこをどうやって楽しんだらいいかわからない人に、とっておきの楽しみ方を教えます。TVのレポーターになったつもりで、心の中でレポートしながら歩いてみてください。
例えば「今日も仕事が終わって駅から家に向かっているところですが、マフラーをしている人が多くなりましたね。そろそろ年末です。この駅は地下にあるため、地上に出るときに冷気が一気に入ってきます。いまその部分に差し掛かろうと・・・」
みたいな感じで、タレントになったつもりでレポートするんです。これは僕が昔からやっている遊びですが、何か面白いモノを見つけようと、観察するようになります。
そうすると段々散歩が楽しくなってきます。そして散歩慣れしてきて、わざわざ知らない街で降りてみたり、電車に乗らないで歩いて目的地に行ってみたりするようになります。手段としての散歩が楽しくなってくるのです。
さらに地図を見ると、見返すと楽しさは倍増します。
すると自然と気晴らしにも健康にもなっています。
これを読んだら腰を上げて足を動かしましょう。今日がいいきっかけです。
寒い季節ですが、散歩楽しんでみましょう!

 小林知之

 
筆者:小林知之
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