「もっと楽しみなさい」子どもの頃言われて嫌だった言葉のひとつです。「いやいやこれでも十分楽しんでるし」というエンジョイが伝わってない、もどかしさだったり「楽しみなさいなんて言われたら楽しめないわい!」というそもそも論。
そんなことをいう人とは楽しいを共有できるわけがないだろうが、と冷めた感覚がよみがえります。
僕はこんな子どもでしたが、中には「そもそも楽しみ方がわからないよ」という方も多いと思います。楽しみ方を知らなければ楽しいモノも楽しめません。
僕的な世界地図の楽しみ方
今回のテーマは「世界地図の楽しみ方」です。どうも小林です。
楽しみ方は人それぞれだと思いますが、今回は僕的な楽しみ方を紹介したいと思います。
「地図見て楽しいの?」そもそも言われてしまいます。
「初心者に教える夏フェスの楽しみ方!」行く前からすでに楽しそうな夏フェスでさえ導きの書があるくらいですから、そりゃ世界地図なんて、どこが楽しいのか、言ってもらわないと、わからないし、言われたものをやってみて、なんとなく楽しそうだったら楽しんであげてもいいよ。くらいのテンションだと思います。
でもどんなモノでも楽しもうとする気持ちが大切です。楽しもうと思えばなんでも楽しいはずです。「とうきょうカートグラフィック」の「と」だって楽しもうと思えば楽しめます。
・「と」のライバルは「て」
・「と」より「て」の方が重ねて棚にしまいやすい
・「と」の2画目のくぼみ部分は暮らしやすそう
もうやめておきましょう。なんのコラムだかわからなくなってきました。今回は世界地図です。みなさんの家に世界地図はありますか?
できたらそれを見ながら楽しんでもらえたらうれしいです。
①海峡に萌える
まずは海峡に萌えてみましょう。海峡とは陸と陸に挟まれた海の幅が狭くなっている場所です。なぜ海峡なのかといいますと、海峡は海上交通路としてきわめて重要で、海峡を通れなければ、どれだけ遠回りしなくちゃいけなくなるんだ!という遠回り経路もたどって楽しみます。
日本でいうと無料で通れる、津軽海峡にめちゃくちゃ高い通行料が設定されたり、海賊みたいなやつに占領されたりして通れなくなってしまった場合、船で仙台から秋田に行こうとして北に向かっても、津軽海峡が通れないので、北海道を1周していかなければなりません。途中、釧路~根室~稚内~小樽と港に寄って行くしかないのです。
それはそれで楽しいそうだ。
ちなみに世界の海峡で推し海峡はペルシア湾とオマーン湾の間にある「ホルムズ海峡」です。
ペルシア湾沿岸の石油を運搬する際の重要な交通路になっています。
そして声に出して読みたい海峡ランキング1位「ジブラルタル海峡」も推し海峡のひとつです。
言わずと知れたスペインとモロッコの間にあるジブラルタル海峡は、歴史的にも最も重要な海峡とされていました。
狭い海峡を見て、広い世界に目が行くのが楽しいポイントです。もし海峡が無かったら、封鎖されたら、そんなことを想像しながら楽しみましょう。
②家にある海外の食品の産地の国を探す
海峡を見ても楽しめない方もいると思うので、もう少しポップで、なんなら旅行に行った気分になっちゃう楽しみ方を紹介します。
海外からきている食材を調べて、世界地図から探してみましょう。
例えばうちのテーブルの上にはバナナがあります。産地は「フィリピン」。そして胡椒の産地は「マレーシア」。東南アジアからはるばる我が家までありがとうございます!
世界の国のみなさんのおかげでおいしいモノが食べられています!と感謝の気持ちにもなります。
もう少し探してみます。
塩:オーストラリア・モンゴル
フライドオニオン:タイ
コチュジャン:台湾
チーズ:オランダ・アメリカ
オリーブオイル:スペイン
レモン:イタリア
珈琲豆:ウガンダ・エクアドル
紅茶:スリランカ
ラー油:中国
ブルーベリー:カナダ
ちょっと探しただけでほぼ世界一周してしまったんじゃないでしょうか?
アジアはもちろんヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アフリカと世界中から我が家に集結していました。
これはもはや旅行です。
この食材たちはどうやって作られて、どうやって日本に来たんだろう?と世界地図を眺めながら想像すると、世界が広がり、感謝の念も強くなり、なおかつ楽しい、ひとりでもみんなでも楽しめます。なんなら全世界の国を制覇したくなります。カルディ(いろんな種類のコーヒーと輸入食品が売られているお店)にも行きたくなります。ついつい原産国を調べてしまいます。
毎日の生活がちょっと楽しくなる世界地図の見方。
ぜひみなさんも自分の食卓から世界旅行楽しんでみてください!
筆者:小林知之
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