2022年も終わりに近づいていますね。
始まった時は、まだまだ終わらないと思っていても、1年ってちゃんと終わるモノなんですよね。
でも同じ1日、24時間でも普段と大晦日ってなんか気分違いますよね。
クリスマスや自分の誕生日も、もちろん普段と違う1日だと思いますが、大晦日の特別感は0時まで起きて、新年明けた瞬間を味わいたい感だと思うんですよね。
大晦日に関しては0時がピーク、なんなら0時明けて、新年をどう迎えるか?
これが重要ですよね。なんならそれを毎年考えている人もいるんじゃないでしょうか。小学生でも堂々と0時まで起きてていいのも魅力のひとつです。
他の日ならこうはいきません。大晦日だからこそ、0時まで起きてても怒られないのです。
なにをかくそう、小学生だった小林少年も大晦日の0時の迎え方を考えていました。
そして出した結論は、0時ちょうどを迎える瞬間、ジャンプで新年を迎えて、おれは新しい年を空中で迎えたぜ!と謎の満足感に浸っていました。
大人のみなさんも心当たりはあるでしょう。
0時の瞬間にビールを飲む、県境をまたぐ、山頂で叫ぶ、そしてキスをする。
大晦日の晩には、何かをしたくなる魔力があるのです。
その魔力のひとつが年越しそばです。
日本人は年越しにそばを食べる決まりになっているのです。
異論は認めます。
大晦日は年越しそばを食べる
でもいまいちそばを食べるタイミングはわかっていません。
31日に食べればいいのか? 0時丁度にすするのか?
あいまいにしていました。
調べてみると、年越しそばは年を越す前に食べるのが良いとされていました。日またぎですするのでも、明けてから食べるのでもなく、31日の23時59分までに食べ終わるのが良いみたいです。(地域によってはまたいでから食べるところもあります)
由来は諸説ありますがどれも縁起物だからです。
・そばは細く長くのびるので、寿命が延びる
・そばは切れやすいので、その年の悪かったモノを断ち切る
江戸時代から食べられていた年越しそば、でも地域によってはそばじゃなく別のモノを食べる風習があります。
沖縄では沖縄そばを食べるし、香川では年越しうどんを食べます。
場所場所で麺が変わってもいいでしょう。
日本は麺大国ですから、年越しひもかわうどんや年越しじゃじゃ麺があってもおかしくありません。
さらに年取り魚といって、大晦日に魚を食べる風習もあります。
これは東日本なら塩鮭、西日本は塩ブリ、北陸ではナメタカレイが食べられていました。
大晦日ならではの風習
いろいろなモノが縁起物として食べられていますが、大晦日ならではの風習もあります、代表例なのは除夜の鐘ですが、福岡県の一部の地域では「三夜泊まり」という縁起が悪いと言われる風習があります。
これは実家に3泊しちゃいけなくて、2泊や4泊なら大丈夫、3泊しかできない場合は3泊目はホテルや旅館に泊まらないといけないルールがあります。
どうしても3泊になってしまった場合には、1枚服を実家に置いて帰らないといけないという厳しさです。
真冬に1枚服を剥ぎ取るなんて、正気の沙汰じゃありません。
30日に帰ったら、30、31日は実家に泊まるけど、1日はホテルに泊まらないといけないのです。しかも元旦にホテル。これはなかなか調整が難しそう。
そして京都や兵庫では「にらみ鯛」という風習があります。
ミタイ!キキタイ!ニラミタイ!
この風習は尾頭付きの鯛を3日間箸をつけずに、文字通りにらみ過ごすという風習です。
この由来は、最初に神様や仏様が食べるものだから、まずは神様にお供えしてから、自分たちが食べて、神様から福をいただこう、ということでした。
神様は結構ゆっくり食べられるんですね。
こうして日本全国いろいろな場所で、いろいろな方法で大晦日、今年も楽しむことでしょう。
最後に大晦日をさらに特別に迎えたい人に、とっておきの情報を
静岡県富士宮市大晦日、ここに行けば大晦日を大晦日で迎えることができます。
ただし、読み方は「おおみそか」ではなく「おおずもり」なのでご注意を!
2023年も良い年でありますように!
筆者:小林知之
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