日付変更線

どうも小林です。国旗が好きなのでたまに「どの国の国旗が一番好きですか?」という質問をうけたりします。好きな国旗のひとつにキリバスの国旗があります。

単純にかわいいという点も好きなのですが、海と太陽が「世界で最初に朝日を見ることのできる国」というハッピーな由来なので好きな国旗にあげています。なんか純粋できれいな感じしますよね。
けれど、調べてみると、純粋なコトばかりじゃなかった!とても大変だった!

なんと同じ国の中でも日付が違っていた

キリバスは1995年まで日付変更線が国の中を通っていました。そのため、同じ国の中でも日付変更線の両側で日付が変わってしまうという、不都合が生じていたのです。
同じ国で日付変更線またいでたら大変ですよね!職場と家で日付変更線またいでたら、出勤の時に「あれ?明日の10時から会議だっけ?それとも今日だっけ?」みたいなことにもなりかねない。
なので、現在は陸地を避けるようにして日付変更線が描かれているので、一直線ではなく、折れ曲がったりしているのです。大変でしたねキリバス。今回のテーマは日付変更線です。

日付変更線とはどんなものなのか?

そもそも日付変更線ってどんなものなのか?ざっくり解説しますと
時差は15°進むごとに1時間の時差が生まれます。現地の時刻に合わせて、自分の時計の時刻を修正していくと、地球1周(360°)が終わったときには、出発地点の時刻との間に24時間分の差が生まれてしまう。
そこで、1日分の誤差を修正するために、基準となる線を設けました、これが日付変更線。
なんとなくわかりましたかね。

 

人生で言ってみたいセリフってありますよね。そのひとつが「いやー時差ボケがひどくてさー」です。僕はあまり海外に行ったことがないので言う機会がないのですが、これは言ってみたい。実際に大変な方には申し訳ないのですが、1度でいいから言ってみたい。
例えばロンドンだと日本との時差は9時間、ブラジル、リオデジャネイロだと12時間、もう時差ボケし放題です。うらやましい「いやーーー時差ボケがひどくてさーーー」も説得力が増します。
でも海外に行く予定など全くない。となると国内でも時差を感じることはできるのでしょうか?アメリカなど東西に大きな国だと、西のロサンゼルスと東のニューヨークでは約3時間の時差が生じるのです。

日本国内の時差

それでは日本はどうでしょう?日本は標準点が兵庫県明石市1つしかないため、標準点目線で時差が生じることはありません。しかし!日本は東西に長い国、なので経度視点からは時差が生じるのです。
日本の最も東の南鳥島と最も西の与那国島では約30°の差があります。ということは時間にして約2時間の時差が生じるのです。日本国内でも時差を感じることができるのです!
いや、待てよ、これは海外に行くよりも大変なんじゃないのか、、、島は島でも南鳥島なんてそもそもいけないんじゃないのか、、、
それでは本州だけだとどれくらいの時差があるでしょうか?
本州で最も東は岩手県宮古市魹ヶ埼(とどがさき)知らなかった…案外知られていないのかもしれませんね。そして最も西なのが山口県下関市毘沙ノ鼻(びしゃのはな)知らなかった…本州の最東端も最西端も知りませんでした。この魹ヶ埼と毘沙ノ鼻では約11度50分の差があります。
ということは約47分もの時差があることになります!普段ならそこまで気にならない時差かもしれませんが、朝の47分だったらだいぶ時差ボケを感じられるのではないでしょうか?本州で時差ボケを感じたいときは、魹ヶ埼で1週間くらいテント泊をして、一気に毘沙ノ鼻に行き、そこであこがれのあの一言「いやー時差ボケがひどくてさー」これなら成立するでしょう!
やりました、本州で時差ボケです。
ただ毘沙ノ鼻には知り合いがいないので大きな独り言になるとは思いますが。ここまで書きましたが日本は標準点が明石ひとつなので、時差は生じないことになっています。あくまでも経度の計算上の話しになります。あしからず!