寒い日が続きますが、みなさん元気にお過ごしでしょうか?
こばやしです。
武蔵野台地の中央で生まれ育った私は、海に対して強い憧れがありました。
若いころは「青春の1ページに海があるっていいなあ、サザン聞いたらいろいろ思い出して、波の音に癒され心動かされ、トンビさえも自分史の登場人物になる、いいなー」と思っていました。
今回のコラムのテーマは「日本の海峡」。
「海っていいよね」「うん、素敵だよね」「海だとどんなところが好き?」「うーん、海峡」。
通常だとここで会話はいったん途切れるでしょう。海峡で話はなかなか膨らまないと思います。しかしこんな素敵な人はいません。海が好きと聞くと、明るくて健康的な人を想像するでしょう。けれどこの人は、はかなさと小さな寂しさを持っているに違いありません。絶対に海には入らないでしょう。なんなら夏は海に行きません。行くなら冬、風も強い、コートを羽織りながらただただ見つめています。海峡を。
すいません。ひとり海峡妄想してしまいました。
そもそも海峡とはどんなところでしょうか?
海峡とは、海などにおいて、陸地と陸地に挟まれた比較的狭い水域のことを指します。地形的、地理的にも重要な場所で、交通や貿易、軍事などの観点からも非常に重要な場所とされています。
では海峡と聞いて一番最初に思い浮かぶ海峡は?
せーの!
\津軽海峡!/
これはほとんどの人が声をそろえられたんじゃないでしょうか。
関門海峡、明石海峡、鳴門海峡、こう答える人は、東西出身地の関係でいるでしょう。
ホルムズ海峡、ドーバー海峡、マラッカ海峡の方は説明をよく聞いてください。
浦賀水道!
水道も船の通り道であって、海峡と水道は海洋情報部でも区別はしていないから個人的には水道!
こんな人はいったんみんなの輪から外れて、頭を冷やしてください。
地理サークルで新年生を試している、ちょっと意地悪な先輩にしかなれません。
ほとんどの方が思った津軽海峡、これは石川さゆりさんの功績につきます、いや作詞をした阿久悠さんの功績です。さすが阿久悠先生!
ほかにも阿久悠先生は…
・『京都から博多まで』/藤圭子
・『瀬戸内行進曲』/クリスタルキング
・『日本海』/テレサ・テン
・『能登半島』/石川さゆり
・『豊後水道』/川中美幸
阿久悠先生!!!地理大好きじゃないですか!
豊後水道!さっきまでの発言取り消してください。
水道も海峡もOKです。
それではここでこばやしおすすめの海峡3選を紹介します。
(1)日本一大きな海峡:宮古海峡
中国海軍との軍事的役割がとても大きい。
さきほど海峡とは?という問いで「比較的狭い水域」と説明しました。
こうなってくると比較的狭いとは?比較的とは?
あまり難しいことは考えないでおきましょう。地球規模で考えたら200㎞なんて狭いんですよ。ちなみに世界一大きな海峡は、南米ホーン岬と南極大陸の間のドレーク海峡で幅はなんと800km!
(2):土渕海峡
最も狭い部分は9.93メートルで、ギネスに認定された世界一ちいさな海峡。
こうなってくると比較的の定義なんて考えなくていいですね。
だってこれは比較的とかじゃなくて「狭い」ですもん。
ちなみに川幅日本一の荒川は2,537mですから、川幅よりもずいぶん狭い海峡ですからね。
てか荒川の川幅2キロメートル越え!
これはこれで今度深堀してみましょう。
(3)日本一の交通量:明石海峡
1年のうちで最も混雑するのは、瀬戸内名物のイカナゴのシンコ漁が解禁される春先、漁船にタンカー、コンテナ船、フェリーが入り乱れるそうです。
これは見に行きたい!
今回は海峡にスポット当ててみました。
みなさん推しの海峡は見つかりましたか?
海峡だけでなく阿久悠先生の歌で巡る地理の旅も、楽しそうだと好奇心が沸いてしまいました。
それではまた!
(参考:海上保安庁HP https://www.kaiho.mlit.go.jp 、他)
筆者:小林知之
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