世界6万6178種、日本5090種この数字は地球上で確認されている背骨がある脊椎動物の数で、1番多いのは魚類で世界3万2900種、日本4200種にもなる。私たち、ほ乳類となると世界5513種、日本127種まで少ない。ちなみに昆虫は世界で100万種類も見つかっている。私たち、ほ乳類は圧倒的な少数派なのだ。背骨がある方が偉いとか偉くないとか、背骨の有無で優越が決まるわけではなく、ましてや軟体動物と呼ばれるタコやナメクジにも、それぞれの思いはある。数の多さや背骨の有無で何かを決めるのは、もうやめにしよう。
あれ?これ何の話しようとしてたんだっけ?動物から地理をのぞこうと思ったのに、背骨の有無から優越の話になってた、いかんいかん、そもそも背骨で区分するってのも謎だったんだ。そもそも軟体動物しかいない世界から、なんで脊椎動物が誕生したのか、、、まただ!いかんよいかんよ、脊椎動物の話じゃないのよ地理の話なんだ。
クリスは地中海の船乗りの犬
昔実家でクリスという名前のマルチーズを飼っていました。ぼくはもちろん家族全員で溺愛していて、特に親父の溺愛ぶりはすごく、クリスの誕生日には「サクラ(飼い猫)から電報が届いてるよ!」とサクラになりすました、自作自演の電報を送るほど。そんな親父が「クリスは地中海生まれなんだから、冬はあったかくしてあげないとダメだよねー」「クリスは地中海の船乗りの犬なんだから、車酔いはしないよねー」とクリスに話しかけているのです。
最初は親父の妄想の設定なのかと思い、あまり気にしていなかったんですけど、ふと「そうだよな、人間も出身地があるように、犬にも出身地はあるよな、あっ出身地は東京なんだけど、先祖代々の土地?てかルーツみたいなのはあるよな」なんて納得して図書館に向かい、図鑑を読みふけったのを覚えています。
調べてみるとマルチーズは地中海に浮かぶ「マルタ共和国」がルーツでした。
「国旗に十字があるということはキリスト教もルーツにあるのか!」なんてことを思っていました。動物病院から「ちょっと病弱だから小林さんのところでお願いしたいです」と譲り受けたクリスは地中海マルタ共和国をルーツにもつ、船乗りのワンコなのだとわかると、急にりりしく見えたものです。それからなんだかマルタ共和国が身近に感じるようになりました。
ワンコやにゃんこのルーツを辿る
みなさんの周りのワンコやにゃんこのルーツはどこでしょうか?ビーグルやフレンチブルドッグはイングランド!セントバーナードはスイス!ラブラドールレトリバーはカナダ!ポメラニアンはドイツ!プチ・バセット・グリフォン・バンデーンはフランス!
フランスの子は各自調べていただいて、なんとなく種類とお国柄が合ってる気がしますよね?特にセントバーナードのスイスなんてどんぴしゃ!「スイスの子を日本で飼うならだいぶ気をつけなくちゃ!」となります。他の子もどんぴしゃとまではいかないけど、何となく、タカアンドトシさんが北海道でウド鈴木さんが山形で小島よしおさんが沖縄な、言われてみたら「あぁそんな感じだよね」感があります。
思えば秋田犬なんてまさに日本のワンコ感満載ですね。
地図に好きな動物や昆虫、植物の原産国を書き込んでみよう!
自分の好きな動物や昆虫、植物の原産国を調べて、そこから気候などの地理的条件や歴史的背景を考察していくのもなかなか楽しいですよ。いろいろな種類の動物を地図に書き込んで原産国別にするのも、分布図にするのも楽しい!動物園の動物は原産国などが書かれているので、動物別で世界地図に書き込んでいけば、動物園の動物世界地図が完成!これは楽しそうだ。ぜひぜひ動物から地図や地理を楽しんでみてください!
ちなみに近所で見かける子どものヒーローのダンゴムシ(オカダンゴムシ)はヨーロッパ原産!
ヨーロッパにルーツがあると思うと、また見る目が変わっちゃうかもよ!
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