自然災害伝承碑

2019年もあと1ヶ月ほどになりました。令和元年の今年も多くの出来事がありました、なかでも自然の猛威というのは記憶に鮮明に残っていると思います。前線に伴う豪雨や台風による甚大な被害、このような自然災害は今年にかぎったことではなく、毎年のように起こっています。

自然災害伝承碑

「自然災害伝承碑」

今年6月から国土地理院の電子地図で新たに追加されることになった地図記号です。記号的には記念碑の地図記号の中に棒が1本追加された形になっています。
この「自然災害伝承碑」の前に作られた地図記号は「老人ホーム」と「風車」で、これは2006年に作られたものでした。これらは「老人ホームが増えている」「電力の為に作られた風車の数が増えている」という、新しく増えてきたものに対して、対応するために作られた地図記号でした。しかし自然災害伝承碑は新しく増えたものではなく、昔から、古いものでは100年以上も前から、そこにあるものでした。ではなぜ新しく増えたものではない、昔からそこにあった古いものを、地図上に記すようになったのか、それは昨今の自然災害の増加によって、先人の知恵があらためて見直されたからです。「水害が起こり、ここまで水がきた」「津波によってここまで、水が押し寄せた」先人たちは自分たちの被害体験を後世にさせないために、石にメッセージを彫り、残してくれていたのです。

地図記号にして、地図上にも残すことにした

しかし、普段生活していると、なかなかその石碑に目を向けることはありませんでした。そこで、先人たちが残してくれたメッセージを有効的に活用すべく「自然災害伝承碑」という地図記号にして、地図上にも残すことにしたのです。
しかしせっかく先人たちが残し、国土地理院が電子版の地図に記載し始めても、生活している自分たちが見てみないことには何の意味もありません。なので1度は国土地理院の地図で自然災害伝承碑を見てみて下さい。そんなこと言われても、そう簡単に見に行かないことも知っていますよ。国土地理院のホームページを検索かけて、そこから地図のページまで進むのがわからないし、ちょっとめんどくさいし、、、
ならばこれでどうでしょうか?

https://maps.gsi.go.jp/

国土地理院の地理院地図のURLです。これでここをクリックすれば、地理院地図まで飛ぶことができます。これで検索しなくても、自然災害伝承碑を見ることができます。

自然災害伝承碑を表示する方法

そうですか、地図はわかったけど、自然災害伝承碑を表示するやり方がわからない、、、というか、ちょっとめんどくさい、、、わかりますよ、そしてここで

①左上画にある「情報」をクリック
②トップの情報リストの中から「自然災害伝承碑」をクリック
③「自然災害・・・
なんてやったって、どこに「情報」があるのか、わからないし、めんど、、、
ならばこれでどうでしょう!?

クリックすれば地図上に「自然災害伝承碑」が表示された地理院地図が表示されます。あとは自分の住んでいる町や、学校、職場近辺、気になる場所をチェックします。

災害対策は日頃から意識することが大切

ここではすべての自然災害を表示している状態なので、地震、洪水、津波など、個別に観たい場合は、情報リスト内のチェックを自分が見たい部門だけチェックして、、、これもめんどくさ、、、これくらいは自分でやってね!危機管理能力!ここまでめんどくさがってたら、いざって時にも「めんどくさいから、まぁいいか、、、」なんてことになりかねませんからね!ていうかここまでしても見ない人は、今後も見そうにないけれど、よく見る気はないのにこのコラムをここまで読んでくれましたね!それはそれでありがとうございます!
とはいえ自然災害伝承碑、一度は見てみて下さい「こんなにもたくさんあるのか!」とビックリすると思います。災害対策は日頃から意識することが大切です。


小林知之

筆者:小林知之
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