こばやしです。
漢字で書くと小林です。全国ランキングは9位。名字の由来はおそらく、家の近くに小さい林があったから。まあそんなものです。神宮寺とか武者小路とかかっこいい名前に憧れていました。きっと由来もかっこいいことでしょう。
調べてみると武者小路は京都の地名が由来だそうです。地名かっこいいな!
小林の由来が何の変哲もないものでも、もうがっかりすることはありません。それは今回紹介する山口県もそうだからです。
山口県の県名由来は「大きな山の入り口だったから」
シンプル!しかも県最高峰は寂地山(じゃくちさん)の標高1337m。そこまで大きな山ではない。さらには「由来は諸説あって、詳しいことはわかっていない」シンプル過ぎるがゆえに由来が不明。こうなると小林だって小さい林説じゃないかもしれません。ありがとう山口県。
山口県は本州最西に位置する県です。最西端の町は下関市。では最東はどこでしょう?正解は岩手県宮古市なんです。そして最北は青森県大間町、最南が和歌山県串本町。本州最端をめぐる旅も面白そうですよね!
山口県の特産品といえばやっぱりフグ、実際に現地で食べたことはないけれどやっぱりフグ。現地どころか、東京でも全然食べたことないし、どんな味がするのかほぼほぼわからないけど、やっぱりフグっきゃない。
フグが山口県の特産品になったわけは、「伊藤博文が山口だけ特別に解禁したから」なんです。
なぜ山口県だけ特別扱いされたのでしょうか。
時代はさかのぼって安土桃山時代、豊臣秀吉は朝鮮出兵のために肥前名護屋(今の佐賀県唐津市)に前線基地を設け、全国から武士を集めていました。
そこである事件が起きます。出兵前の武士たちがフグを食べて次々と命を落としてしまったのです。秀吉はこれに怒り、フグを食べることを禁止しました。この禁止は江戸時代まで続きました。 明治時代になり初代総理大臣の伊藤博文が山口を訪れたとき、海が荒れて魚が獲れず、宿の女将が困っていました。
処罰を覚悟でフグを出したところ、そのおいしさに伊藤博文は感動。その感動の結果、特別に山口だけでフグ食が解禁されたのです。そこからしだいに全国へ広がっていきました。
宿の女将のファインプレーです。
伊藤博文は山口出身なので、もしかするとフグのおいしさを前から知っていたのかもしれません。
そして、山口県には巌流島があります。フグの次にくる名物ではないかもしれませんが、巌流島があります。巌流島は全長1.6kmほどの無人島で、正式名称は船島といいます。
なぜ巌流島と呼ばれるようになったのかというと、1612年4月13日に宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘し、敗れた佐々木小次郎の流儀「巌流」をとって巌流島と呼ばれるようになったそう。
敗れた方の流儀をとったんですね。ちなみに勝った宮本武蔵の流儀が「二天一流」なので、二天一流島になっていた可能性もあります。山口県はフグや巌流島の他にも瓦蕎麦や獺祭、秋吉台、関門海峡、錦帯橋、松陰神社があります。
県名も島名も特産品も由来をたどると、さらに興味をもてるようになるかもしれません。みなさんも自身の県名や特産品の由来調べてみてはどうでしょう。
(参考:山口県公式ホームページ https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/ , e-Statホームページ https://www.e-stat.go.jp/, 下関市公式観光サイト https://shimonoseki.travel/)
筆者:小林知之
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